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せんばの釣り日誌

山形生活17年に終止符を打って埼玉に転勤。山や渓流に行く回数は減りましたが、釣りだけは細々と続けていきます。月に一度行くかどうかの釣りの備忘録。たまーの更新だと思います。たまーに遊びにいらしてください。(笑)

スパルタ釣り教室(7月22日)

 先週のハゼ釣りに続いて禁断の2週連続釣行です。(笑)埼玉に来てからなかなか月に2度は竿を出せませんが、梅雨後半に2度目のイサキ船を予約していたものの、天候が悪く22日に延期しておりました。今回はレンタカーで、一人で電動リールを使いこなし、アジとイサキをゲットする、というミッションです。
 前日夜に自宅を出発。少しだけ高速を使い、千葉県内はほぼ一般道を走り、午前0時前に道の駅鋸南町に到着。ここで4時間ほど仮眠を取ります。エアコンをつけたり消したりしながら3時間くらいは寝られたようです。顔を洗って、酔い止めを飲んで、今日の船、勝山港庄幸丸さんを目指します。お正月に割引券をいただき、年に2回だけお安く船に乗れます。4時半に受付して、仕掛け購入。気がかりなのは一昨日からイサキがサッパリダメ、という情報。やはりそのようで、アジの仕掛けを多めに買うように勧められました。おまけに2名予約があったものの、1人キャンセル。せんば1人だけの釣りに。もう一艘はワラサ・ブリ船。こちらは7、8名いるようです。


 ちょっと申し訳ないなあ、と思いつつ5時に岸払い。最初はアジを狙います。厳しい船長さんなのですが、何とか釣らせてあげよう、という思いを感じているので今日は教わるつもりで頑張りましょう。で、さっそく85mのタナを指定されます。数回やってみるものの、タナが微妙に違うようでさっそくのダメ出し。「ちゃんと目視して数えること!」と教わりますが、何かに気づいた船長。電動リールのPEラインのスタートがぴったり10mラインでないことを指摘。一回ずつPEを切っていたせんば、数えてはいたものの、ピタリと合っていなかったようです。「誰にも教わらなかったか?」と呆れられ、PEラインとスイベルの結び方を教わってしまいました。「金輪際切ったらダメだ!」と怒られて釣り続行。

 その後はしっかりタナも取りやすくなり、アタリも頻発。25センチを超えるアジが続けて釣れます。船頭さんも船を操りながら、仕掛けを下ろし置き竿で次々とかけていきます。釣ったアジは生け簀に入れていたので、餌の確保かもしれません。コマセワークもたまに指示をもらいつつ、アジを釣っていきます。不思議と今日はサバが混じることがなく、デカアジをダブル・トリプルで釣ります。1匹ずつ〆ながらバケツに入れていると、「海の水が温かいから、クーラーに入れて冷やしなよ」とアドバイス。数えつつクーラーに入れていきます。その後はほぼ入れ食い状態になって忙しい時間を過ごします。トリプルの時は船頭さんに写真も撮ってもらいましたが、いざ!という時に1匹外れてしまいました。
 3時間ほどでアジからイサキに行こう、とのことで仕掛けの変更と、アジを全てクーラーに入れます。大体20匹ちょい、という感じでした。20分くらい走る間におにぎりを食べ、熱中症対策に麦茶と塩飴をなめます。イサキは最近群れはいるものの、食い気が無いらしくちょっとハードルが高そう。タナは20mということで、さっそくチャレンジ。イサキのコマセワークはアジとは違うようで、ダメ出しをもらい修正しながら続けると「当たってる!」と船頭さん。「竿先見てなきゃだめだ」と注意され、リールを巻くと小ぶりなイサキが付いていました。

 続けて投入すると、今度はすぐにアタリ。もう1匹追加。これは調子出てきたか?と思われたのですが、ピタリとアタリが止まってしまいます。どうやらコマセワークが違っていたようで今度は手取り足取り?教わります。何となくわかったのですが、いかんせん前回の爆釣の時よりも渋いです。30分やって一度アタリがあるかどうか。その後2回ほどアタリますが、巻き上げの途中でふっと軽くなってしまい、見てみると糸が切られてます。背びれか何かで切られたのかも。2時間ほど頑張ったのですが、その後追加もなく船頭さんからもう一度アジをやろうと勧められ、深場へ。

 30分ほど教わったコマセワークで誘うものの、アタリもありません。「群れが散ったなあ…」と船頭さん。少し早いけど上がろう、と言われ納得のせんば、「お世話になりました」と納竿。この日はアジ22匹とイサキ2匹で終了しました。それでも大きなアジだったのでお土産には十分。釣り友におすそ分けは出来ないものの、しっかりとアジのタタキに、塩焼き、アジフライと楽しむことが出来ました。

 今回の収穫は何といってもPEラインとスイベルの結び方を学んだこと。これで糸で深さをチェックしやすく、タナを間違えることが減るはずです。今までタナをしっかりとる釣りをあまりしてこなかったせんば、良い勉強になりました。初心者の相手をしてくれた船頭さんも大変だったでしょう。来年、しっかり学んで出直してきます、と別れ際に挨拶して帰りました。来年も割引券もらえると良いなあ。(笑)
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次男と江戸川ハゼ(7月15日)

 毎年海の日には海へ釣りに出かけています。釣り友と行くことが多いのですが、今年は千葉に住む次男が連休に遊びにきて、一緒に釣りに行こう、という話になりました。狙いは三浦半島のボートキス。馬堀海岸から何回かボートでアジとキスを狙いましたが、毎回船外機付き。今回は手漕ぎボートでのんびりキスを拾っていこう、という作戦です。
 今回は電車釣行なので、朝5時出発。4時半に起きて準備していると予約している「三浦ボート」さんから電話。なんと風が吹く予報に変わりボートは出ないとのこと。数日前までは風が吹かない予定だったのに、残念です。万一に備えバックアップとしては江戸川放水路でハゼを狙えるかな?と仕掛けも準備していたので、行先を変更。ボートか桟橋からシーズンが始まったばかりのハゼを狙うことにしました。

 出発は少し遅らせて6時。妙典か原木中山か迷って選んだのは妙典側の「伊藤遊船」釣り友まんすりーさんのお気に入りの船で、ハゼボートにも乗ったことがあります。お店には7時半前に到着。海の日で祝日なのですが、天気があまり芳しくないからかそれほどお客さんはいません。お店のおばちゃんに様子を聞くと、ボートでも桟橋でもそれほどの差はなさそう。しかも雨が降る予報なので、逃げ場のある桟橋をチョイス。最近腰も痛いので、じっと座っているボートが辛そう、というのもあります。(笑)


 餌と針を購入して準備。次男も友達と釣りに行っているようで、竿とリール、仕掛けの準備が自分で出来るようになっていてちょっと嬉しいせんばでした。8時前に桟橋の手前からスタート。まだ7月なので、針も3号という小ささ。それほど大きなはぜは釣れないだろうな、と仕掛けを落とすと、いきなり次男にヒット!しかも15センチほどの大きなはぜ。ボートでもなかなか見ない大きさです。せんばにもアタリ。こちらは8,9センチのレギュラーサイズ。まあこんなのが30匹でも釣れたら御の字でしょう。

 小雨が降ったり止んだり。少し強めの雨になったり止んだりという不安定な天気の中、かっぱを着たり脱いだりしながらはぜが溜まっている場所を探します。今日は桟橋の下流側が比較的アタリが多いようで時速5匹くらい。次男もアワセのタイミングが分からず、アタリに比べてかかるのが少ない様子。次男が1匹釣る間に私が2匹釣る感じ。この辺は経験値が違います。(笑)
 それでも1時間ほど釣っていると要領もわかってきて、ポツポツとはぜを上げていきます。2時間ほど手前で釣っていたのですが、少し深場の方を探ることに。続けて3匹釣りあげて、二人してそちらに移動。ちょうど伊藤遊船さんがボートを引きにいくための船で、出たり入ったりする場所でした。そこから船が出ていく角度にちょい投げするとすぐにアタリ。船が係留してある場所も10分ほど船が居なくなる時間帯に狙うとそこもアタリ。どうやら今日はこのあたり一帯を狙うと良いみたい。

 次男がその場所で15センチ越えを立て続けに2匹上げます。せんばは入れ食い状態のはぜを楽しみます。途中でおにぎりを食べて休憩しながらも後半2時間はあきらかにペースが上がります。入れ食い状態の中、いきなり15センチのでかハゼがせんばにも釣れちょっと興奮。40匹、50匹と順調に数を伸ばします。船頭さんと雑談をしながら釣りますが、1時ころから再び雨みたい、と言われ12時半までにしようと決めます。

 お昼ころになるとボートの方も上がってきますが、様子を聞くとあまり我々と変わらない釣果のようです。型は桟橋の方がなぜか大きいのがかかるんだ、と船頭さん。気候が変わり、はぜの生育にも影響があるのかもしれません。12時半になりそれぞれ1匹ずつ釣って終わろう、となり即1匹釣ったせんばは片付けに。はぜをクーラーに入れながら数えます。最初に釣った5,6センチのミニサイズは元気に泳いでいたので5,6匹リリース。最終的に60匹のはぜをお持ち帰り。帰る時、写真を撮ってもらいHPに載せてもらいました。

 妙典駅の近くで昼ごはんがてらビールとぎょうざを食べて帰りましたが、電車釣行の良さですね。3時過ぎには自宅に戻り、天ぷらと唐揚げの準備。晩御飯にはハゼ天に夏野菜の天ぷら。ハゼのから揚げと山形の冷たい鶏そば。夏の味覚を楽しむことが出来ました。年に数回は釣りに行こうぜー、と話をしました。また休みが合えば親子で竿を並べたいものです。


電動リールデビュー戦(5月27日)

 今年還暦祝いに子供たちからプレゼントされた電動リール。初めて使うチャンスがやってきました。昨年デビューした勝山港のアジ・イサキリレー船。最初に狙うアジは70~80mという深い場所を狙います。昨年は手巻きで頑張りましたが、かなり運動になります。今回は同じリールを持つ釣り友、まんすりーさんに使い方を教わりながらの初めての電動リール釣りです。

勝山港を目指したら、今年の春に上った鋸南町の鋸山(のこぎりやま)のすぐ近く。ここかあ、と思いながら車中で明るくなる時間まで待機します。去年は撮影クルーが入りましたが、今年は純粋に釣り人のみ。左舷胴の間に2人で並んで座ります。雨の予報でしたが、直前に曇り一時雨に変わり、風も予想より弱く絶好のコンディションです。さっそく準備をしながら電動リールなどのセッティングを教わります。船頭さんからは場所や座り方をご指導。そんなこんなで5時に岸払いです。

30分ほど走ったところでアジを狙います。棚は75m。根が多いからタナはしっかり守ってね、と念押しされます。さっそく仕掛けを下ろします。まずは糸の色をチェックしながらリールの数字との誤差をチェック。4,5mほどのずれなのか・・・。まだ慣れずに良くわかりません。回収してコマセを詰めて、再びおろしますが、糸の出るスピードが遅い。まんすりーさんに確認すると糸が出る速度を調整するとろこが左側に付いていました。これかあ!で、スムーズに仕掛けと糸が落ちていくように。

3投目くらいでようやくアタリ。電動リールの真価発揮の時。(笑)ちゃんと5m手前くらいから減速しておりこうさん。ここのデカアジのレギュラーサイズ。27,8センチ。段々とアタリも出てきて3つくらいアジを追加。なかなかのスタートで、しかも楽ちん。少しずつ電動リールにも慣れてきます。まんすりーさんにもアタリが続いてお互いに写真を撮り合います。1時間ほどで4,5匹釣りあげますが、段々とサバの猛攻が始まります。そうするとお祭りはするし、仕掛けはぐちゃぐちゃに。サイズは良いので持ち帰りますが、それも5本まで。その後はリリース。2時間を前にまんすりーさんはアジの部終了。せんばもアジ6匹、サバ5匹(リリース3ほど?)で前半戦終了です。

そこから10分ほど移動して、いよいよイサキ狙いです。せんばはそのまま電動リールで。まんすりーさんは手巻きで引き味を楽しみたい、ということで竿を交換です。船頭さんの指示ダナは20m。23mまで落として、3mコマセを振りながら上げるとのこと。さっそく釣り開始。そこから船頭さんの皆さんへの釣り方アドバイスが始まります。釣り方からコマセの巻き方など特にレンタルタックルの初心者の皆さんへは熱いアドバイス。(笑)何とか釣って欲しいのでしょうね。と言いつつ我々も船頭さんが実際に竿を取って、自分で実演しながら教えてくれました。確かに理にかなっていて、そこから爆釣りモードに突入。タナも15mまで上がってきました。

最初は1匹ずつ上げていましたが、船頭さんからアタリがあったら少し待ってみて!と教えられ、そこからダブル・トリプルが増えていきます。順調に10匹、20匹と増えていきもう数もわからないほど。ただ不思議なのはまんすりーさんと私は隣同士なのですが、釣れる魚はなぜか私の方が一回り大きい。場所なのか、何なのか?「タナは同じですか?」と聞かれるも本当に同じ条件、タナなので不思議です。

刺身サイズ、塩焼きサイズが釣れまくり、そろそろクーラーの心配をしなけれならないかなあ、と休憩しておにぎりを食べつつ考えます。隣のまんすりーさんは絶好調。さすがにクーラー2つ持ちは違います。その後も入れ食い状態は続いて忙しいこと。これが噂のイサキ祭りかあ、なんて思ってしまいました。昨年はポツポツだったので、うれしい限り。

10時を越え船頭さんが残り2時間あるよー。クーラー満タンにしてねー、とハッパをかけてくれます。まあ、埼玉の釣り友におすそ分けもあるし、せんばも山形の知り合いに送れるし、頑張りましょう。10時半ころには予報通りポツポツきましたが、一瞬ざーっときて30分くらいで上がりました。風も無く、気分良いままにイサキのグングン!という引きを楽しみます。大体2匹、3匹釣れるので、生かしバケツには常にイサキがいっぱい。なかなか見られない絵です。
12時ころに「あと1回下ろしたら終了します」という船頭さんの声に、最後かあ、と投入。アタリを待って、回収すると最後はトリプル。有終の美を飾りました。終了しますのアナウンスで、道具を片付けながら、〆たイサキを数えながらクーラーに放り込みます。あまりに数が多くて、刺身サイズのイサキしか〆ることができませんでした。結局48匹という結果。多分まんすりーさんは70を超えているのではないでしょうか。でかいクーラーに入りきらず、せんばのクーラーに10くらい放り込んでくれました。

港に帰ってきたら、クーラーボックスを陸に上げるのが一苦労。二人で持たないと重すぎて無理という。(笑)ここでも船頭さんのアドバイスで、「重くても海水をいっぱいに入れ、氷を入れておかないと魚が焼けて美味しくないから気を付けてー」とのこと。頑張って海水を満杯にしましたとも。帰りも順調で高速道路もすいすい。自宅マンションには午後3時過ぎに帰ってきました。たまたま休みだった娘を呼んで、荷物を持ってもらい上に上がりました。まんすりーさんはそのあと2軒に配達。それでも処理が大変だろうなあ・・・・。



自宅に戻り、休む間もなくイサキの処理開始。その前に山形の知り合いに宅急便で送る手配。2軒で24匹ほど送りました。それから3時間ほどイサキとサバにアジを処理。何とか今日のアジのタタキとイサキの塩焼きに刺身だけは間に合わせます。残りは翌朝にすることにしてギブアップ。まんすりーさんは4時間かかったらしいです。貴重な体験が出来、電動リールの使い方もわかってきました。今回もまんすりーさんにはお世話になりました。次回、本命のキンメダイのご指南もよろしくです。

今年の釣りは渓流スタート(4月21日)

 令和6年もはや4月後半。世間では桜も終わり、GWも近づいてきました。気づけば釣行記も去年の12月以来書き込みが無し。ということは4か月以上釣りをしていないことになります。すっかりご無沙汰になってしまいました。まあ、特に体調が悪かったとかは無いのですが、今年は釣りを厳選して行こうという気持ちになったことが大きいですね。この2月にせんばもついに還暦を迎えました。子供たちから還暦祝いのリクエストを聞かれ、つい「電動リール」って答えたら電動リールと赤い竿のセットをプレゼントしてもらいました。それで高級魚の「キンメダイ」を釣ってきてね、と子供にお願いされちゃったので(笑)ちょっとおこずかいを貯めながら行く釣りを選ぶことになったのでした。



 で、寒い時期は大人しくしておいて、4月に毎年欠かせない盛岡の師匠との渓流釣りと、5月には電動リールの使い方を教わりながらの船イサキを、という予定を立てました。まずは4月、桜咲き誇る盛岡の山の中でイワナと戯れました。21日の日曜日夜にバスタ新宿を出発する夜行バスに乗車。運賃はコロナの時期に比べ倍近い金額になりますが、これが正規の値段ということでしょう。毎回ですが、あまりバスで寝られないせんば、今回は数時間うつらうつら出来ました。時間より少し早い午前5時前に盛岡到着。師匠に迎えにきてもらい、いつもの渓流に向かいます。

 自宅近くのドバみみずが取れる場所が今年から工事に入り、数か所見たのですが、あいにく手に入らず。師匠にお願いして「縞ミミズ」を二人分とってもらうことに。お手数をかけちゃいました。1年ぶりに師匠との川。二回り上の年齢の師匠。あと何回川に行けるかわかりませんが、まだまだ元気なのがありがたいです。現地には6時前に到着。ウェーダーをお借りして、さっそく川に入ります。

 いつもこの川から入渓しますが、あまり釣れることが無く30分そこそこで次の川に行くことが多いのです。ただ今年はまだ師匠も2回目とのこと。魚は残っている可能性大です。すぐに師匠がひとつ上げて、せんばも続きます。型はそれほどではないものの、1年ぶりのイワナ。嬉しい限り。師匠はポンポンとイワナを上げていきます。久々のせんばは数回バラシたあと、小さいヤマメを釣ります。針を飲んでいたのでキープ。ここで初めてのヤマメでした。

 今日は反応があるので、しばらくこの川を釣り上がることに。川の水は冷たいですが、川べりには山菜が出始め、こごみやアイコが自生していました。アイコだけは少し採って帰ろうと思っていましたが、師匠から次の川の方が多いよと聞いたのでしばらくは釣りに集中します。師匠の浮き釣りはやはり釣れ、落ち込み狙いの私とはペースが違います。1時間ほど釣り上がり師匠は10近く上げていましたが、せんばは3匹。堰堤まで来てようやくミャク釣りの出番。ポンポンと良いサイズを2つ上げ、おまけにもう1匹。前半は6匹で川替えです。

 次の川は途中までは先月師匠も釣りに入ったらしいのですが、その上は今年初めて。師匠が入らなければ魚は全然残っているので期待大です。車で上まで行こうと思ったのですが、道が悪く手前で下車。下から川を歩いて上がる作戦に変更。熊が怖いので100均のピストルをバンバン言わせながら川を上ります。二人とも魚がヒットしますが、この川では明らかに型が良くなりました。塩焼きサイズが釣れ出しました。

 師匠が釣っている横を見たら、アイコが群生。それほど大きくはないものの、やわらかくて美味しそう。トゲトゲがあるので、持参した手袋でアイコを20本ほど採りました。軍手をしていてもチクっとすることがあるので慎重に袋に。そして釣って、山菜採ってと繰り返しながら上を目指します。アタリも増えてきて魚籠も少しずつ重くなっていきます。一旦魚の腹を抜こうと休憩がてらいっぷく。釣り初めてから3時間くらいです。ここまで師匠20、せんばが12。今日の目標は20匹にします。

 そこから上は師匠も今年初。水は少なく、それほどアタリは多くないものの、釣れたら7寸以上で8寸越えもたまに釣れます。さすがに師匠も84歳で全盛期に比べバラシの回数も増えてきたようですが、しっかり釣っています。それでも1時間半ほどしたら足が攣ったようで竿を仕舞いだしました。それを見ていたせんば、ふと見ると仕掛けが引っかかっている様子。あらまあ、と仕掛けを回収しに行こうと思ったら走り出し、けっこう大きなイワナが「釣れちゃい」ました。この時点で師匠は25匹でせんばは18匹。

 あと2匹釣らせてください、と師匠にお願いして道の上から見ていてもらいます。すでにこの辺りは淵ごとに釣れるので、30分かからない予定です。さっそく一つ上げて、ラスト。手前に枝があり釣りにくい場所ですが、そこでアタリ。やり取りして最後は手前まで寄せて糸をたぐりゲット。無事にダブルつ抜け達成です。さすがに20匹入ると魚籠が重いこと。心地よい重さに満足しつつ車に戻ります。師匠は足が攣るのを何回か繰り返しましたが、おそらく脱水気味だったのでしょう、水分補給したら戻りました。

 昼前には片付けて、次の場所に向けて出発。次はこれまた楽しみな「ワサビ」採りです。ワサビの群生地が師匠の自宅近くにあるので、お土産確保です。最近は野菜が高騰しており、師匠も野菜確保、といってビニール(大)で収穫です。小一時間ほど採りましたが、家に帰ってからが面倒なので、ゴミを除けて、丁寧に採っていきます。あまり知られていない場所なので、毎回密かに採る感じです。また同じ場所には「ナンマイ(三つ葉うつぎ)」もたくさんあり、それも懐かしいので採りました。

 一旦師匠のご自宅に戻り、奥さんを乗せて3人で温泉へ。網張温泉という師匠ご夫妻お気に入りの温泉。秋田駒ヶ岳や岩手山もくっきり見える絶景の温泉です。山桜が満開で、山の上は雪。空は真っ青で、まさに極楽。釣りも大漁だったので、大満足。師匠も自分はともかく私に釣らせてあげようと苦労してくれたからほっとされていました。毎回釣らせてもらい感謝です。

 ゆっくり温まり、そのまま駅まで送っていただきます。少し早めに駅に着いてお二人とはお別れ。その後待合所で時間までビールで乾杯するのが毎度のお決まりごと。(笑)最高のひとときです。新幹線だと大宮まで2時間弱。9時半過ぎには自宅に戻っていました。それからが山葵の処理などで家内の手を煩わせるのですが、今回は食べておいしいイワナがたくさんあるので何だかんだ言いながら手伝ってくれました。今回も大自然を満喫し、また今年1年頑張れそうです。師匠がお元気なうちはまだまだ一緒に行きたい春の渓流でした。

年末イシモチ船(12月18日)

 今年も師走を迎え、残すところ2週間あまり。今年最後の釣りは毎年恒例になりつつある、金沢八景からの黒川丸さんのイシモチ船に乗ることにしました。引っ越ししたので、浦和から南浦和が最寄り駅になりました。イシモチなら20も釣れたら御の字だと思い、小さいクーラーボックスに予備の保冷バッグを用意して、自転車で駅まで行ってそこから電車利用を考えました。リュックを背負って電車乗り換えはちときついけど、まあ大丈夫か?と思いつつ早朝の京浜東北線に乗り込みます。

 黒川丸さんには7時前に着いて、お店が改装中なので、仮店舗で受け付け。時間的にも余裕があります。残念なのはスタンプカードがリニューアルされ、今までのカードのポイントが失効したこと。あと少しだったのになあ。新しいカードをもらって、乗船です。天候が回復して、凪の予報だからなのか月曜日にもかかわらず、15名くらいのお客さん。せんばは右舷ミヨシを指示されました。船の構造上足元が高く、座って釣る感じ。とりあえず竿をセットします。

 岸払いは7時半前。今日の釣り場は横浜沖で40分ほど走るとのこと。波風ともに無いはずですが、けっこう北風に波も収まっていない感じ。ちょっとゆっくり目に船は進みます。ベイブリッジが見え、遠くに富士山が臨める絶好の場所。ただ一気に寒くなったので、寒さに強い私も帽子に手袋を準備。8時15分くらいに釣り開始です。

 水深は25mとのこと。仕掛けを落として錘でそこを5,6回叩き、餌を上げてアピール。再び落として底いっぱいで待ちます。すぐに右となりのおっちゃんにヒット。3分くらい経って最初のアタリです。1年ぶりのイシモチの派手なアタリ。なんか懐かしい。そこそこサイズのイシモチを釣って、すぐに餌を付けて投入。時合を逃さないように気を付けます。で、そこを取って、釣ったイシモチの血抜きをしようとバケツに手を入れていたら、「ガンガン!」と竿がしなっていました。慌ててしめて、リールを巻きます。重いなー、と思っていたらダブル。出だし好調です。

 風は弱くなったものの、うねりがあり、ミヨシなのでこれがけっこうゆらゆら。最初から餌つけ、血抜き、仕掛けのからみを直し、餌付け・・・というルーティーンが続きます。ゆっくり遠くの景色を見ることがなく、段々と気持ち悪くなってきます。1時間で8匹のイシモチを釣ってふと今日は小さいクーラーボックスで来ていたことを思い出します。20匹くらいを想定しており、最大でも30匹かなあ・・・と予備の保冷バッグを取り出しました。
 船のあちらこちらでイシモチが上がっており、皆さん忙しそう。この調子で釣れ続いたら困ってしまうせんば、いっぷくして何か飲んだり、食べたりしようか、という気持ちもこの揺れとコンディションだと湧いてきません。幸いなのはずっと座って釣りができること。ダブルを含めて2時間くらいで15,6匹。途中潮どまりがあるので少しペースは落ちるでしょうが、魚の活性は高い。

 10時過ぎになってようやくアタリのペースが落ちます。もうすでに誘いはせず、仕掛けを入れて待つだけ。そうすると多少釣れるまでの時間がかかるようです。しかし、再び潮が動き出した11時過ぎからまたまた活性が上がります。ここは小アジが多いらしく、たまに15センチほどのアジが釣れます。アジのタタキが食べたいのでキープ。正午にはアジ匹を入れて30匹の大台に乗っちゃう感じでした。

 限界は35匹に設定して残りの1時間弱はのんびり休みながら釣ります。それでもアタリは多く、配られたイソメも使い切る勢い。最後の餌を使ってひとつイシモチを釣り上げ、今日の釣りはおしまい。少し早いですが片付けを始めます。長い釣り歴で5分でも早く仕舞うのは初めてかもしれません。(笑)でも、今日は予備の保冷バッグと小ぶりのクーラーにイシモチ36匹と小鯵3匹を収納して帰らないといけません。何とか収めて港に向かいます。帰りに何とかおにぎりを一つ食べられました。

 今日の竿頭は64匹。まあ、そんなに釣れても…なのですが。リュックに詰め込み重い荷物を抱えて電車で浦和へ。自宅に戻ってから処理が始まりますが、これは無理だと思ってあらかじめ近所の釣り友、まんすりーさんに差し上げ、手伝ってもらうことに。あとはひたすら捌きますが、当日に終わらすのは断念。刺身と一夜干しだけ作って残りは翌日朝に。やはり還暦が近いと疲れが取れにくいのか、翌日もけっこうへろへろでした。それでも塩焼きも食べられ、お正月のアテも用意できて大満足。終わり良ければ総て良し、で今年の釣りを終えました。来年も楽しい釣りができることを願っています。