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せんばの釣り日誌

山形生活17年に終止符を打って埼玉に転勤。山や渓流に行く回数は減りましたが、釣りだけは細々と続けていきます。月に一度行くかどうかの釣りの備忘録。たまーの更新だと思います。たまーに遊びにいらしてください。(笑)

今年の釣りは渓流スタート(4月21日)

 令和6年もはや4月後半。世間では桜も終わり、GWも近づいてきました。気づけば釣行記も去年の12月以来書き込みが無し。ということは4か月以上釣りをしていないことになります。すっかりご無沙汰になってしまいました。まあ、特に体調が悪かったとかは無いのですが、今年は釣りを厳選して行こうという気持ちになったことが大きいですね。この2月にせんばもついに還暦を迎えました。子供たちから還暦祝いのリクエストを聞かれ、つい「電動リール」って答えたら電動リールと赤い竿のセットをプレゼントしてもらいました。それで高級魚の「キンメダイ」を釣ってきてね、と子供にお願いされちゃったので(笑)ちょっとおこずかいを貯めながら行く釣りを選ぶことになったのでした。



 で、寒い時期は大人しくしておいて、4月に毎年欠かせない盛岡の師匠との渓流釣りと、5月には電動リールの使い方を教わりながらの船イサキを、という予定を立てました。まずは4月、桜咲き誇る盛岡の山の中でイワナと戯れました。21日の日曜日夜にバスタ新宿を出発する夜行バスに乗車。運賃はコロナの時期に比べ倍近い金額になりますが、これが正規の値段ということでしょう。毎回ですが、あまりバスで寝られないせんば、今回は数時間うつらうつら出来ました。時間より少し早い午前5時前に盛岡到着。師匠に迎えにきてもらい、いつもの渓流に向かいます。

 自宅近くのドバみみずが取れる場所が今年から工事に入り、数か所見たのですが、あいにく手に入らず。師匠にお願いして「縞ミミズ」を二人分とってもらうことに。お手数をかけちゃいました。1年ぶりに師匠との川。二回り上の年齢の師匠。あと何回川に行けるかわかりませんが、まだまだ元気なのがありがたいです。現地には6時前に到着。ウェーダーをお借りして、さっそく川に入ります。

 いつもこの川から入渓しますが、あまり釣れることが無く30分そこそこで次の川に行くことが多いのです。ただ今年はまだ師匠も2回目とのこと。魚は残っている可能性大です。すぐに師匠がひとつ上げて、せんばも続きます。型はそれほどではないものの、1年ぶりのイワナ。嬉しい限り。師匠はポンポンとイワナを上げていきます。久々のせんばは数回バラシたあと、小さいヤマメを釣ります。針を飲んでいたのでキープ。ここで初めてのヤマメでした。

 今日は反応があるので、しばらくこの川を釣り上がることに。川の水は冷たいですが、川べりには山菜が出始め、こごみやアイコが自生していました。アイコだけは少し採って帰ろうと思っていましたが、師匠から次の川の方が多いよと聞いたのでしばらくは釣りに集中します。師匠の浮き釣りはやはり釣れ、落ち込み狙いの私とはペースが違います。1時間ほど釣り上がり師匠は10近く上げていましたが、せんばは3匹。堰堤まで来てようやくミャク釣りの出番。ポンポンと良いサイズを2つ上げ、おまけにもう1匹。前半は6匹で川替えです。

 次の川は途中までは先月師匠も釣りに入ったらしいのですが、その上は今年初めて。師匠が入らなければ魚は全然残っているので期待大です。車で上まで行こうと思ったのですが、道が悪く手前で下車。下から川を歩いて上がる作戦に変更。熊が怖いので100均のピストルをバンバン言わせながら川を上ります。二人とも魚がヒットしますが、この川では明らかに型が良くなりました。塩焼きサイズが釣れ出しました。

 師匠が釣っている横を見たら、アイコが群生。それほど大きくはないものの、やわらかくて美味しそう。トゲトゲがあるので、持参した手袋でアイコを20本ほど採りました。軍手をしていてもチクっとすることがあるので慎重に袋に。そして釣って、山菜採ってと繰り返しながら上を目指します。アタリも増えてきて魚籠も少しずつ重くなっていきます。一旦魚の腹を抜こうと休憩がてらいっぷく。釣り初めてから3時間くらいです。ここまで師匠20、せんばが12。今日の目標は20匹にします。

 そこから上は師匠も今年初。水は少なく、それほどアタリは多くないものの、釣れたら7寸以上で8寸越えもたまに釣れます。さすがに師匠も84歳で全盛期に比べバラシの回数も増えてきたようですが、しっかり釣っています。それでも1時間半ほどしたら足が攣ったようで竿を仕舞いだしました。それを見ていたせんば、ふと見ると仕掛けが引っかかっている様子。あらまあ、と仕掛けを回収しに行こうと思ったら走り出し、けっこう大きなイワナが「釣れちゃい」ました。この時点で師匠は25匹でせんばは18匹。

 あと2匹釣らせてください、と師匠にお願いして道の上から見ていてもらいます。すでにこの辺りは淵ごとに釣れるので、30分かからない予定です。さっそく一つ上げて、ラスト。手前に枝があり釣りにくい場所ですが、そこでアタリ。やり取りして最後は手前まで寄せて糸をたぐりゲット。無事にダブルつ抜け達成です。さすがに20匹入ると魚籠が重いこと。心地よい重さに満足しつつ車に戻ります。師匠は足が攣るのを何回か繰り返しましたが、おそらく脱水気味だったのでしょう、水分補給したら戻りました。

 昼前には片付けて、次の場所に向けて出発。次はこれまた楽しみな「ワサビ」採りです。ワサビの群生地が師匠の自宅近くにあるので、お土産確保です。最近は野菜が高騰しており、師匠も野菜確保、といってビニール(大)で収穫です。小一時間ほど採りましたが、家に帰ってからが面倒なので、ゴミを除けて、丁寧に採っていきます。あまり知られていない場所なので、毎回密かに採る感じです。また同じ場所には「ナンマイ(三つ葉うつぎ)」もたくさんあり、それも懐かしいので採りました。

 一旦師匠のご自宅に戻り、奥さんを乗せて3人で温泉へ。網張温泉という師匠ご夫妻お気に入りの温泉。秋田駒ヶ岳や岩手山もくっきり見える絶景の温泉です。山桜が満開で、山の上は雪。空は真っ青で、まさに極楽。釣りも大漁だったので、大満足。師匠も自分はともかく私に釣らせてあげようと苦労してくれたからほっとされていました。毎回釣らせてもらい感謝です。

 ゆっくり温まり、そのまま駅まで送っていただきます。少し早めに駅に着いてお二人とはお別れ。その後待合所で時間までビールで乾杯するのが毎度のお決まりごと。(笑)最高のひとときです。新幹線だと大宮まで2時間弱。9時半過ぎには自宅に戻っていました。それからが山葵の処理などで家内の手を煩わせるのですが、今回は食べておいしいイワナがたくさんあるので何だかんだ言いながら手伝ってくれました。今回も大自然を満喫し、また今年1年頑張れそうです。師匠がお元気なうちはまだまだ一緒に行きたい春の渓流でした。
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