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せんばの釣り日誌

山形生活17年に終止符を打って埼玉に転勤。山や渓流に行く回数は減りましたが、釣りだけは細々と続けていきます。月に一度行くかどうかの釣りの備忘録。たまーの更新だと思います。たまーに遊びにいらしてください。(笑)

秋のボートハゼ釣り(10月5日)

 秋の風物詩の一つは東京湾のはぜ釣り、というのは多くの釣り人が賛同してくださるのではないでしょう。水戸時代に涸沼ではぜ天オフ、というイベントも何回か参加しましたが、山形時代にはぜ釣りはしませんでした。たまに投げ釣りの外道にジャンボはぜが上がってくるくらい。それでも関東に引っ越してきたからには一度行かなけれ・・・と思いつつ2年が過ぎてしまいました。秋のヒラメ釣りにも行けなかった今年、そうだハゼ釣りに行こう!と10月最初の月曜日に江戸川放水路に行く予定を立てていました。



 

 タイミング良く、前々日に釣り友のマンスリーさんから「月曜日急に仕事休みになったので釣り行きませんかー?」とラインが入りました。何というタイミングの良さ!ボート鯵かボートハゼというご提案だったので迷わずハゼをリクエスト。早朝出発でのんびりとボートハゼを楽しむことになりました。

 

 今回は近場でタックルもハゼ用なので電車で行くことに。それにより現地で二人ともビール片手に釣りをすることが可能になります。浦和を5時半前とちょっと早起きして出発。電車を乗り継ぎ最寄り駅、妙典を目指します。朝早いのに電車はけっこう混んでいます。通勤の皆さん、お疲れ様です。



 

 せんばは約40年ぶりの江戸前ハゼ釣り。毎年コンスタントに釣行しているマンスリーさんにコーディネートはお任せ。7時前には「伊藤遊船」さんのボートに乗っていました。ボートは平日1日3000円。二人だとかなりお得です。久しぶりのハゼ釣りですが、簡単な道具だけ持って足りないものはマンスリーさんからお借りする予定。おんぶにだっこです。(笑)




 

 ボートを釣り場まで船で引っ張ってもらい、そこから各自漕いで好きなポイントに向かうスタイルです。場所などもお任せでさっそく釣り開始。せんばはちょい投げロッドに小さいスピニング。小物用の一式。小さい天秤に3号の錘。水深は1,5mくらい。手前に少し投げてアタリを待ちます。海底に牡蠣殻があるのでしょう、引っ掛かります。投げて引いてくると根がかりのような。小さなアタリがあって上がってきたのは黒いだぼハゼみたいなやつ。マンスリーさんは本命をゲット。次はシマシマがあるやつ。真ハゼが決ません。一つ真ハゼを釣ったらまたシマシマ・・・。30分もしないうちに場所替えです。

 

 30mほど移動して、少し岸よりに変わります。今度は牡蠣殻は少なめで泥地のようです。ここではぜのアタリが増えてきます。それでもお約束の針に乗らないやつ。「ぶるる!」って当たるのに針にかかるのは半分くらい。それでも8~10センチほどのハゼが釣れてきました。5センチちょいのミニサイズもけっこう混ざります。12、3センチの天ぷらサイズはなかなか釣れません。




 

 マンスリーさんは軽く投げて探りながら、たまにびしっと合わせを入れますが、やはり乗らない・・。二人で「あー!」とか「うーっ」とか言いながら、笑いながらハゼ釣りを楽しみます。大体時速7,8匹という感じでスタートしますが、ポイントによっては入れ食いタイムや中型が多い場所、逆に食いが止む時間と小型が続く場所など様々。

 

 途中まさかの雨がポツポツ。けっこう大粒でしたが、幸い短時間で数回に分けて降ったので橋の下に逃げる、ということもなく釣り続けられました。昼前から晴れてビールもおいしいはず、という目論見でしたがずっと曇り。昼前にそろそろ開けなければ、とビールを出して乾杯です。のんびりとハゼを釣りながらビールを飲む。最高のひととき。



 

 午後から3回目の場所はちょっと深場を狙ったものの、小型のオンパレード。6,7センチが主体になります。かなりペースがつかめて時速10匹以上にアップ。マンスリーさんは最初から時速10匹なのでかなり数を稼げました。あまりに小さいので最後に常連さんが上がった場所に移動。さすがに場所はピッタリなのでしょう、天ぷらサイズが続けて二人にかかります。船頭さんがたまたま通りかかり記念写真。伊藤遊船さんおHPに載せていただきました。写真に缶チューハイがしっかり写っているのはご愛敬。

 

 しかしラスト1時間で思わぬアクシデントが。何か手元に落ちたと思ったのですが、すのこの下だったので帰りに拾おうと思っていたら、なんとリールのハンドルを固定するねじだったみたい。ひょいっと仕掛けを投げたらハンドルがちゃぽん!海底に沈んでしまいました・・・。幸い振り出し竿をマンスリーさんが貸してくださり、ポツポツとはぜを拾うことは出来、2時半過ぎにタイムオーバー。桟橋まで船で引っ張ってもらいます。


 

 

 数えながら釣りましたが、せんばは78匹のはぜ、イシモチの子供を1つ。ちょっと食べてみようかとお持ち帰り。結局天ぷらサイズは1割、頭落としてから揚げの中型は4割。残り5割は丸ごとから揚げの小サイズ。今年は釣れ出すのが遅くて成長が遅いとのこと。例年よりも型が小さい、というのが船宿さんの説明でした。



 

 帰りはまた電車にゆられ帰宅ラッシュが起こる前に合流駅でマンスリーさんとお別れ。次回はヒラメかボートか・・・。取りあえず秋のボートハゼは定例にしましょう、と約束して解散しました。その日は天ぷら、処理は小さくて大変でしたが、から揚げ用に処理して終了。翌朝ちょっと早起きして続きをしました。たくさん釣れても食べ方がいろいろ出来て困らないハゼ。次回はもう少しサイズアップを狙いたいところでした。それでも貴重な1日、お世話してくださったマンスリーさん、ありがとうございました!


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隠密釣行2日目(9月15日)

 さて、2日目です。せっかくの山形の夜でしたが、誰とも会うことも出来ず、娘がバイトしていたラーメン店で懐かしいつけ麺を食べて早々に就寝。翌朝も5時起床です。チェックアウトをしてホテルを出たのが5時半。2日目は一番通った市内の川です。ここは毎年9月に釣りに行っていつも良い釣りができる最高の場所なのです。ただ雨が降ると水量が増すので、今日はどのくらいあるかが問題です。




 

 それでもいつもの場所から入渓したのが6時過ぎ。しばらく川を上り、6時半過ぎから釣り始めます。昨日採ったどばミミズが大きいので、魚が反応するか心配でしたが、さっそくアタリがあり7寸サイズのニジマスからスタート。ただ水量はやはりいつもより多く、活性は良いですが、川を上がるのが少し大変。しかも釣るポイントが限られてしまいます。それでも餌が25匹ほどなので丁度良いペースです。



 

 少し竿を出して、しまって川を上る。ポイントを見つけてまた竿を出す。釣るポイントは少ないのですが、ほぼポイントごとに食ってきます。それでも小さいのはかじるだけでオートリリースになるので安心。さすがにドバの10センチを超える太いやつにも来ますが、針がかりまで至らず、数回ぽちゃん。7寸は超えるのもあったのに・・・。(笑)


 

 で、エサはほどほど(と言っても昨日の倍はある)の大きさをメインに流します。渓相も2年前と変わらず懐かしい瀬や淵がありました。昨日8時間ほど川歩きをしているのでちょっと疲れ気味ですが、そこそこ釣れるのでやる気が失われません。2時間ほどで2つのイワナとニジマスで3匹。ぽっちゃんは、同じくらい。魚に遊んでもらっています。

 

 ここは少し上ると釣り人も減るのか魚影が濃くなります。相変わらず歩いてばかりで竿をたくさん振れませんが釣り場ごとに7寸、8寸が釣れてきます。いや、楽しい!魚籠がだんだんと重くなります。魚が暴れて竹で編んだ魚籠の蓋が飛んでしまわないように常に押さえながら歩きます。で、またしばらくすると少し開けた場所になって魚影が薄くなるのも相変わらず。ホームリバーって感じですね。

 



 途中で今日もミズを採ったり、休憩したりしながら上を目指します。今日はこの川だけなので、急ぐ必要もありません。大きな淵ではどばの15センチもあるビッグサイズで狙いますが、さすがに食ってきません。それでもそれほど大きな場所ではないところででかミミズにしっかりと食ってきた7寸サイズ。こんな餌でも釣れるんだなあ、とびっくり。やはりイワナは獰猛です。



 

 そろそろ退渓点が近いなあ、と魚籠を確認すると既に9匹。すべて満足サイズ。(まあ7、8寸ですけどね)ニジマスも2つ上げました。ラスト前にイワナを釣り上げてこれでつ抜け。いやいや水量のお蔭かも。ここではらわたを抜きます。時間を見ると昼前。あと小一時間あります。いったん車に戻り、クーラーに魚を入れてそこから上を見ることに。



 

 釣れてもよし、釣れなくともよし、です。(笑)それでもみみずを流すとアタリが。でも食い込まず。よく見ていると、くわえて走ろうとする小物。ポイントごとに当たるものの、各段にサイズダウン。1匹だけ飲まれてしまいやむなくお持ち帰りしましたが、30分ほどで竿をたたみました。退渓点にはミズがあるので10分ほどミズを採って終了。さすがに2日連続の渓流はしんどい。(笑)




 

 2日間で14時間ほど川歩き。普段卓球を2週間に一度だけする私にしては、けっこうな運動量でした。それから昼に冷たい鳥ソバを久しぶりに堪能し、温泉で汗を流して帰路へ。レンタカー&新幹線なので、すごく楽です。結局浦和には夜の8時ころには戻りました。漬物や味まるじゅう醬油、田舎ソバなどお土産を持って帰りました。そうそう、魚は2日とも11匹。2日目の方がサイズは大きくて満足。どばの大きさが比例した感じです。イワナ・ニジマス・山女も1つ釣れ渓流魚がそろいました。これでしばらく渓流ともお別れですが、命の洗濯をしたような遠征となりました。やっぱり山形最高っす。次回は懐かしいお仲間とも会いたいものです。



山形隠密釣行(9月14日)

 秋の恒例行事的な仙台湾のヒラメ祭り。コロナの影響で今年は関東圏からの釣り人は受け入れてくれない、とのこと。残念ですが、今年は諦めざるを得ません。もしかしたらそんなことも・・・と予想はしていたので、数少ない連休は渓流に行こう、とそちらの段取りもしておりました。レンタカーで山に行き、2日間渓流を歩く。夜は例のトラベルキャンペーンで数千円でホテル。極力人とは接しない中での川遊びです。



 

 となると勝手知ったる山形の渓流、ということに。こんな時期なので懐かしい人たちにも全く連絡もせず、一人山形へ。前日のうちにレンタカーで米沢の道の駅まで行って仮眠。月曜日に1日目の釣行です。埼玉でどばみみずをとって準備万端。幸い天気は朝方まで小雨で午後から回復傾向。前日まではけっこうな雨だったようで最高のコンディションです。




 

 早朝5時過ぎに米沢を出て、新しく出来た東北中央道でかみのやま温泉まで。そこからは蔵王のふもとの川へ。源流もどきの懐かしい川に3年ぶりに入ります。ここは2本の川に入り、ミズのむかごも採る予定。最初のころは手も足も出なかった川ですが、通ううちに少しずつ釣れるようになってきた川です。熊除けのピストルを鳴らして6時過ぎ釣り開始。



 

 どばを流すとさっそくアタリ。くわえて走ったのか、水中の木に引っ掛かりいきなりのロスト。そこからアタリはあるものの、かじられるだけ。ちょっと小さいのでしょう。少し上で小さめのイワナ。これは針を飲まれてしまいやむなくキープ。せめて7寸をと狙うのですが釣れるのは6寸ちょいのリリースサイズ。何回かリリースしますが、飲まれたやつだけ魚籠に。



 

 けっこう勾配があり、いったん竿をしまって上に上り、ポイントで竿を出す、という感じで釣り上ります。少し上がるとようやく7寸サイズが上がってきてちょっと満足。マイナスイオンの森の中に居るだけで癒され、極楽気分です。幸い雨が上がって薄日も射しています。結局ここでは7匹のイワナで終了。サイズは今一つですが、ここに来られただけありがたいです。




 

 時間は9時半過ぎですが、ここから少し下ったところにミズの群生地があります。ポイントを拾いながら群生地まで進みます。ちょうど秋の今頃はミズにむかごが出来ていて、おひたしにして食べるとおいしいのです。今回は山菜のお土産はムカゴで決まりです。しばらく採って、昼前にはもう一つの川へ。下流域ではヤマメが1つでした。




 

 2時間ほど今度は別の川へ。ここは最初に蔵王のふもとの川を知った時に来てその時まさかの大漁だった川。釣り友の山形遠征でも源流イワナを狙って来た川なのです。それ以来大釣りはありませんが、そこそこ釣れているのでこちらの川にもご挨拶を。(笑)

 

 どばも30匹以上採ってきたのですが、かじられてしまい消費が激しいです。どうせ一泊するので公園で明日の分は採る予定ではありますが、最悪餌屋に走らねばなりません。ところがこちらの川ではそれほど小物は居ないのか、アタリは少ないものの、7寸サイズがポツリポツリと。この分だと餌も10匹前後は明日に使えそうです。



 

 2時前にいつもの滝まで行って終了、と思い餌を流します。と岩陰からすーっとイワナが近づきパクリ。目の前に見えました。しっかり食わせて竿を上げると今までとは違う重さ。これはでかい!とようやく上げたのは9寸を超える大満足のイワナです。最後に今日一番のサイズが上がり気持ちよく納竿。後半は4匹でした。



 

 チェックインまで時間があるので、足元だけ替えて霞城公園へ。いつもどばみみずを採っていた公園ですが果たして採れるのでしょうか・・・。数か所周り苦労しましたが、15匹ほどゲット。しかもサイズが大きい。浦和で調達したのより倍以上あります。果たしてこのエサが吉と出るか、逆に食わないのか・・・。明日の第2日目のお楽しみです。


9か月振りの船釣り(8月24日)

 自粛をしていたころ、ボートで釣りをしよう・・・という話が持ち上がり、段取りをしていましたが、あいにくの天気予報のため断念。2回ほど釣りに行くチャンスはあったのですが、行けないまま季節は初秋に。ようやくこの月曜日に9カ月振りで船釣りを楽しんできました。同行者は釣り友のA山さん。埼玉の方ですが、何度か山形遠征や仙台遠征でご一緒しました。昨年の管理釣り場以来で竿を並べることになりました。





 

 今回もお気楽な午後船でアジ釣りです。船もいつもの黒川丸さん。金沢八景までは電車です。浦和から上野東京ラインでそのまま横浜まで行けちゃう、という若い頃には無かった交通網の整備で便利になったのを感じます。昼過ぎには到着して受付。平日ながら10人以上のお客さんが。定刻には岸払いです。




 

 午後船なので、12:30~16:15くらいまでの釣りです。まずは潮止まり間近ですが、27mほどの釣り場へ。とりあえずやってみてねー、と船頭さん。潮が動かないと思うのでコマセをまくのに頑張ります。しかし数回やってもアタリは全くなく、他の人にも釣れません。ここは30分くらいで諦めて次のポイントに移動です。

 

 A山さんも東京湾の釣りは10年ぶり以上とか。アジ釣りも久しぶりのようです。次のポイントも同じくらいの深さ。ここでも一生懸命コマセを振ります。するとポツリポツリと周りで鯵が釣れ出します。トモの女性がデカ鯵をゲット。型が良いのがたまーにかかるみたいです。が、我々には一向にアタリがなし。と、一度ググッと竿が引き込まれ、「来たか!」とリールを巻きだしましたが、すぐにフッと軽くなりバラシ。うーん、残念!けっこう大きい感じだったのになあ。

 



 結局そこも30分くらいで断念。大きい鯵は出たようですが、5つくらいだったとか。5,6分走り次のポイント。ここは30mほどでやや深い場所。潮も下げ一杯、というところ。数投してコマセをまいてしばらくしてようやくググン、と鯵のアタリです。1時間かかってようやく貴重な1匹です。ひんぱんではないものの、鯵が出始めます。お隣でも反対側でも歓声が。船頭さんもしばらくはここで粘ろう、と決めたようです。

 




 餌はパワーイソメも使いましたが、どちらも変わりなく食いました。後半は赤たん一本。10分ほどで2つ目が上がりますがA山さんにはまだです。けっこう渋い鯵釣りになりました。ここでようやくA山さんにも鯵。ここは深目なだけあってライトタックルとしてはまあまあの型が出ます。たぶん25センチオーバー。一瞬だけ入れ食いタイムがあってここで8匹の鯵を1時間ちょいでゲット。ラスト1時間は浅場でお土産狙い、って聞いていたので期待して移動します。




 

 5,6分ほど浅場に戻り、水深7mくらいの場所でスタート。ラスト1時間ちょい。数回コマセを巻くと、段々と鯵がアタリます。しかし、浅いところなので、バラシが多い。船頭さんもバラシ多いから慎重にねー、と声をかけてくれるのですが、腕がウデなのでやってしまいます。

 


 それでも20センチちょいの鯵が釣れます。ちょっと残業してやるからねー、と船頭さんも潮が動きだし、フィナーレの活性化を待っている感じ。潮を上げに代わりさあ、と意気込むものの、アタリは相変わらずポツリポツリ。(笑)あれ?って感じです。A山さんもポツリポツリと拾い、せんばも同様。時速3匹。で、手元でぽちゃん、というのも含め3回くらいバラシちゃいました。



 

 ラスト5分で最後の1匹。何とかつ抜けの12匹。それでも25センチを筆頭にどれも20センチ以上の刺身楽勝サイズ。A山さんも頑張って最後8匹まで数を伸ばしました。大体右舷の我々側は10匹前後が大方ですが、反対側は25匹とか30匹オーバーとか。実力かなあ・・・。





 

 それでも久しぶりの釣り友との船、楽しく遊ぶことが出来ました。A山さんは車で釣りに行くことが多いとのことで、電話釣行は10年ぶり以上とか。午後船の半日なので、体は楽だったとのこと。病みつきになりそう、らしいです。釣りの話で盛り上がり、仙台遠征再び、という話題にもなりました。コロナ禍後、来年にでも仙台カレイ、夏のヒラメなどご一緒したいものです。楽しい釣りをありがとうございました。        >A山さん


4年ぶりに秋田の源流へ(7月13日)

 新型コロナウイルスの影響でしばらく釣りに行けずに半年。東日本大震災の時にもこれほど空いたことはありませんでした。海に仲間と行く予定も数回悪天候で流れて、ふと気づくと梅雨も後半を迎えていました。非常事態宣言も解除になり、1年に1度は渓流遠征を考えていましたが、そろそろ出かけられそうだ、とバスを予約した6月後半。行き先は盛岡の師匠のところです。今年は春に山菜採りを兼ねて行く予定をしていましたが、コロナ自粛で県もまたげず延期。最近はようやく行けそうでも連日感染者が増え、ドキドキのまま決行です。

 

 今回は夜行バスで盛岡入り、そのまま師匠と秋田の渓流パラダイスへ。1日楽しんで再びバスという弾丸ツアーを予定していましたが、さすがにきついだろうと帰りは新幹線を師匠が予約してくれました。





 

 新宿からの夜行バスはガラガラ。青森行きでしたが乗客は10数名。盛岡では数人下車したのみ。車で迎えにきてくれた師匠と挨拶して早速出発。目指すは田沢湖近辺。実に4年ぶりに訪れます。昨日までは梅雨末期の大雨で東北もけっこうまとまった雨量があり、水量がちょっと心配です。天気は曇りベースなのですが、気温が低く半袖だと寒いくらい。さすがに東北です。





 

 7時半すぎに釣り開始。最初は毎回2本目に入っていた川です。毎年通っていたパラダイスのような川も人がたくさん入るようになって、あまり釣れなくなったそう。で、今日は確実に居る川からスタート。せんばはどばみみずを40匹用意してきました。こいつを取った時点で半分は釣果ゲットみたいなものです。(笑)1年ぶりの渓流。準備をする段階でワクワクがとまりません。空気や景色、見慣れていた感じですが、久しぶりだと本当に心の洗濯です。



 

 さっそく餌を流すと3つ目の淵でいつものモゾモゾ、というあたり。しっかり食わせて上がったのは20センチ弱の天然イワナ。なかなか良いスタートです。そこから師匠と釣り上がっていきます。浮き釣りの師匠、珍しくばらしでスタート。それでも珍しい浮き釣りの技でイワナを抜きあげていきます。この川は瀬が多く、師匠の得意とする川です。せんばはどばを淵や岩陰に落とすスタイル。得意分野が分かれるので、交代しながら釣り上がります。




 

 やはり雨の影響かいつもより水量が多いです。その分水が溜まる場所が減ってしまうので若干釣りにくい気がします。最初に比べて途中からヒット数が減ってきます。どうも昨日釣り人が入った感じ。それでも2時間ほど釣ってせんばが5匹、師匠は7,8匹でした。とにかく今日はたくさん釣りをしたい、というリクエストを出したので色々な川をやってみよう、ということなりました。次の沢に向かう前に、あのパラダイスの川の様子も見てみましたが釣れる感じが全くせずに今回は見送ることに。2本目は師匠が秋に爆釣したという小さな川に入ります。ここは小渓で深みが少ない感じ。それだけにあまり雨の影響は受けておらず楽に上っていけます。




 

 師匠の得意とする渓相で、浮きを流していますが、魚はそれほど多くないです。秋になると産卵で上ってくるのでその時の川みたいです。それでも小さい淵やゆるい流れにみみずを流して3つのイワナを追加。どれも痩せていて餌が少ないのかなあ、という気がしました。この川も2時間くらいで撤収。この時点で8匹。なんとか「つ抜け」を達成したいところです。

 



 最後の川は秋によく来た川。ここでドラマが待っていました。いつもの場所では釣れず、トンネル出口のプールを狙います。増水していて良い雰囲気。まずは師匠が浮きで右側を狙います。すぐにあたりますが、残念バラシ。せんばは左を狙いこれもすぐにアタリ。ちょっと飲ませて上げますが、重くて上がらず。これは良いサイズと確信して少しずつ寄せます。が、なんと「プツッ」と糸切れ!尺はあったかも、と放心状態。気を取り直しすぐに針を付け直します。

 


 と、もう一度右を流していた師匠、来た!と今度はしっかりイワナゲット。8寸超えであろう今日イチの大物。写真を撮るべきだったものの、仕掛けを焦って作っていたせんば、スルーしてしまいました。m(__)m 何とか作ってその間少し間が空いたので良かったと2投目。すぐに反応。あれ?何か違和感があり上げると餌だけ取られています。3度目の正直。太めのどばを付けて投入。またあたぐぐっとあたり。しっかり飲ませて・・・乗りました。今度は大物対応でじっくり慎重に寄せて抜き上げ成功!どさっと落ちたのは尺確実な大イワナ。針を外そうと口を開けると・・・ありました!さっきの切られた針。こいつだったのですねー。師匠も喜んでくれてがっちり握手。まだいるかも、ともう一流ししますが、ここまで。



 

 更に上流に向かいますが、プールの上はしばらく瀬が続きます。せんばは半分満足してのんびり釣り上がります。師匠の後からついていき、竿抜けっぽいところでひとつあげてこれでつ抜け達成。もっと上に淵があるけど下流の方も見ようということで今度は同じ川の下流へ。釣ろうと思ったところに山菜のミズを発見。今回のお土産予定のひとつがミズだったので、お土産収集タイム。師匠もたくさん採ってくれ10分程度でミッション達成。



 

 リュックが山菜で重くなったものの、ラスト30分ほど釣ります。しかし上流のようなドラマはなく、小さいイワナを一つ追加して終了。そこで腹を抜いて片付けます。せんばは尺もの含む11匹。自宅で計ると36センチ、尺2寸の大物でした。師匠はさすがの14匹。でも私に釣らせてようと気をつかったのか(笑)4,5匹バラしてしまったそう。結局2人で30くらいは掛けた計算ですね。



 

 盛岡に戻る途中で、去年連れて行っていただいた温泉に寄り汗を流します。1年ぶりの山歩きですでに筋肉痛。温泉がありがたい限り。そのまま駅まで送ってもらい名残惜しいですがお別れです。師匠持参のつけものと定番の魚肉ソーセージをつまみにビールを飲みながら2時間の新幹線の旅。乗ってしまえば本当にあっという間。これなら年に2回くらいは遠征出来そうに思えるほど楽でした。師匠、今年もたくさんお世話になりました。また次回も宜しくお願いします。