山形生活17年に終止符を打って埼玉に転勤。山や渓流に行く回数は減りましたが、釣りだけは細々と続けていきます。月に一度行くかどうかの釣りの備忘録。たまーの更新だと思います。たまーに遊びにいらしてください。(笑)
最近はコロナの影響で、海釣りがブームになっているとか。確かに密にはなりにくいし、自然に抱かれて、癒しの時間になるのは間違いありません。そんなテレビを見ていた家内が、「釣りに一緒に行こうかな?」と言い出しました。山形時代に小鯵のサビキ釣りは経験ありますが、それ以外はしたことはありません。そもそもイソメ類に触れないので、出来る釣りも限られます。アジ船だと赤タン餌なので、一緒に行ってみる?と聞いたらチャレンジしてみたいとのこと。ちょうど黒川丸さんの割引はがきもあるので、半日船に二人で9千円で乗れちゃいます。さっそく潮が良さげな月曜日に予約を入れました。
楽な日程を、ということで午後船をチョイス。自宅を9時過ぎに出れば間に合うので余裕です。電車釣行でしたが、金沢八景には11時半には到着。受付をして準備をしても時間があったので、持って行った焼きそばを待合所で食べました。12過ぎに船に乗り込み、さっそく準備です。貸竿を渡してレクチャー。簡単に仕掛けを説明します。あとは実際やりながらでしょう。月曜なのでお客さんは少ないかも、と思っていたら我ら夫婦と、ベテランぽいお姉さん。3人での出船となりました。
せんばはロッドキーパーをセットして、家内のお世話しながら釣る体制。大潮ということで、午前中は流れが速くて難しかったそう。家内が初めて、と船頭さんい言うと、じゃあ浅いところでやるから、と言ってもらい午後は近場を攻めることに。25mくらいの深さでスタート。餌の赤タンを付けて、コマセかごにイワシのミンチを詰めて、リールのクラッチを切って・・・・・ととりあえず、一連の動きを教えます。大体わかったようなので、せんばも竿を出してコマセをまきます。
10分くらいまくものの、魚が寄ってこず、場所移動。同じく25mほどのところで釣ります。と、2投目くらいで横のお姉さんが小さめのアジを釣ります。続いてせんばもアジ。ポツリポツリとアタリがあり、小さいアジのダブルも。と、横を見ると家内もなんか釣れたような巻き方。1匹目はせんばが取り込みますが、意外に23,4センチの十分なサイズ。けっこう重かったようです。それでもアタリが遠くて、船頭さんの判断でもう少し浅い方へと向かいます。
今度は21mのポイント。魚影が出たり、なくなったりで小まめにコマセをまいてねー、と船頭さん。ここでは3回目くらいからアタリが出始めます。根がある場所で、今シーズン初めてやる場所だそう。ここでは家内が釣っていきます。しかもすべて20センチオーバー。せんばはまだ小鯵主体。それでも時速5、6匹くらいのペース。
しばらくすると今度はせんばに大きめのアジが釣れてきます。一転、家内の方は小アジに。不思議なものです。横のお姉さんはコンスタントにアジを上げています。船頭さんに「もっとしっかりコマセまきなよー。」とハッパをかけられます。(笑)
釣れるペースが落ちてくると、家内の顔が曇りつつあるので、様子を聞くとちょっと気持ち悪いとか。船酔いのきざし?遠くを見て、釣るようにアドバイス。それでもラスト1時間ほどはまたアタリが出だして、忙しく船酔いはどっかにいってしまったみたい。このあたりになると、自分でコマセをまいて、アタリを取って、取り込みまで一人で出来るようになりました。
せんばもラストスパート。数匹のバラシはあったものの、ラスト30分で5、6匹追加。終了直前が一番良い時間帯、という船釣りあるあるでした。結局家内は15匹、せんばは19匹とまずまずの釣果。大小交じり、自宅で見てみると3分の1は南蛮サイズの小。3分の1は塩焼きサイズの中。そしてもう3分の1が刺身サイズ。
船から上がると、気持ち悪いのも完全になくなり、「あー楽しかった!」と満足そうな家内でした。次回は気候の良い秋かなあ、なんて自分で言っていたので、船釣りの楽しさを体験できたようです。まあ、イソメを触れないので、しばらくはアジ釣り限定かもしれません。
関東では桜の花も終わり、藤の花が真っ盛り。東北の渓流も最高の時期だろうな、と思っていました。コロナがどうなっているか不透明ではありましたが、3月に盛岡の師匠と弾丸渓流ツアーの相談をしており、ダメもとでえきねっとの予約をしておりました。夜行バスで朝着いて、そのまま渓流。温泉で汗を流して夕方の新幹線で帰る、という釣りのみに特化したツアー。それもうまく取れたら新幹線が半額の7000円で乗れるのです。幸い50%オフの7000円チケットは取れ、行きのバスも予約OK。あとは非常事態宣言下でないことを祈るのみでした。
とりあえず、宣言もない状態なので、日曜日の夜から盛岡行き決行。現地では師匠としか会わないし、山の中なので感染の心配はなし。マイナスイオンをたくさん吸って、免疫力が逆にアップして健康になりそうな感じです。相変わらず夜行バスではあまり寝られませんが、6時過ぎに現地着。そのまま師匠に拾ってもらい渓流に向かいます。去年は秋田方面でしたが、今回は宮古方面。自動車専用道路が出来てアクセスは便利になったそうです。
7時半前にはいつもの川に到着。春の釣りはどばみみずが取れないので、師匠にお願いして縞ミミズを二人分取ってもらいました。最初の場所はアタリもなく、既に師匠が釣ってしまっているので(笑)そこから上流へ移動。さっそうく二人ともイワナの出迎えを受けます。1年ぶりで調子が分からず、仕掛けをひっかけたり、ぽちゃんと手前で落としたりしながら、徐々に感覚を思い出します。
昨日の雨で水量が多く、淵ごとでアタリがあり、すぐに5匹くらい釣れてしまいました。師匠はさらにハイペース。とりあえず今日は20匹釣ってあとはせんばに釣らせて下さるそうです。けっこう型も良くすぐに魚籠がいっぱいになるかも・・・と思っていたら、途中からパタリとアタリが無くなります。道路を越えたところなので、そこから人が入った後だったみたい。前日が日曜日なので仕方ありませんね。
それでも久しぶりの渓流歩きをしながら、自然を満喫します。途中でコゴミを見つけてリュックに入れます。しばらく上ると再びアタリが出始めます。サイズは小さめですが、師匠はポンポン上げていきます。2時間半ほどで最初に分けた餌が二人とも無くなってしまい、川を変えることに。一旦腹を抜き、車へと戻ります。この時点でせんばは9匹、師匠は18匹。さすがですねー。
今度は川を変えて、去年爆釣したという川へ。缶に入れてある餌を補充して川に入ります。こちらの川は水量がさらに多く、ちょっと釣りにくいです。しかも先行者がいたのかアタリもほとんどありません。師匠と1匹ずつ釣って早々に撤退。聞いたら去年爆釣の後、熊を見かけたそうで、釣れないし怖いから場所替え・・・とか。(驚)まあ、二人で行動するし、ピストルもあるし大丈夫とは思いますが。
で、3本目の川。80歳になる師匠はここでしばし休憩モード。20匹まであと1匹なので、せんばに下から登っておいで、と車の近くで待っているそう。ちょうど上から釣り場が見えるので、見失う心配もないので安心なのでしょう。さっそく川に入り、淵を狙って釣り上がります。アタリはそれほどないものの、釣ったりバラシたりしながら40分くらいで師匠のところへ戻ります。「2匹釣って2回バラシたでしょう(笑)」とお見通し。
そこからさらに上流に向かいます。師匠も一緒に今度は川へ。ラストの1時間ほどです。ここは尺クラスが出る場所のようで、釣り始めてすぐに師匠が大物をゲット。尺あるかないかのイワナで、今日イチ。せんばもアタリが増えたので順調に数を伸ばします。満足した師匠はせんばの後ろからゆっくり付いてきてくれ、どんどん釣らせてくれます。8寸超えも釣り上げ、道とぶつかる前で最後にしようと魚を捌き始めます。やっておくよー、って処理をお願いしている間に最後の1匹を釣っておしまい。結局後半は8匹で合計17匹。師匠は3つ追加して21匹。後半はほとんど接待のような釣りをさせていただきました。
それから盛岡へ戻り、師匠の秘密の山菜採り場へ寄って、この時期旬のわさびを取りにいきます。けっこう街に近い意外な場所にわさびが群生しており、知る人もあまりいない感じでした。袋一杯わさびを取って、温泉へ。師匠お気に入りの網張温泉。ここ数年、釣りの後はこの温泉です。日によってお湯の色も違って、露天風呂からの景色も最高。疲れも取れるし、リラックスできます。その後盛岡駅まで送っていただき、新幹線へ。ビールの飲みながら2時間かからず大宮に到着。本当に楽です。
自宅に戻り、イワナを洗って、保存。迷惑そうな家内にお願いしながら、わさびを処理して仕分け。盛岡土産の盛岡冷麺が効いたかなあ。(笑)師匠も高齢なので、いつまで一緒に釣りが出来るか分かりませんが、80にして楽々渓流を歩ける師匠、しばらくは大丈夫でしょう。桜の花がさくころの遠征、来年も実現させたいものです。