秋のボートハゼ釣り(10月5日)
秋の風物詩の一つは東京湾のはぜ釣り、というのは多くの釣り人が賛同してくださるのではないでしょう。水戸時代に涸沼ではぜ天オフ、というイベントも何回か参加しましたが、山形時代にはぜ釣りはしませんでした。たまに投げ釣りの外道にジャンボはぜが上がってくるくらい。それでも関東に引っ越してきたからには一度行かなけれ・・・と思いつつ2年が過ぎてしまいました。秋のヒラメ釣りにも行けなかった今年、そうだハゼ釣りに行こう!と10月最初の月曜日に江戸川放水路に行く予定を立てていました。
タイミング良く、前々日に釣り友のマンスリーさんから「月曜日急に仕事休みになったので釣り行きませんかー?」とラインが入りました。何というタイミングの良さ!ボート鯵かボートハゼというご提案だったので迷わずハゼをリクエスト。早朝出発でのんびりとボートハゼを楽しむことになりました。
今回は近場でタックルもハゼ用なので電車で行くことに。それにより現地で二人ともビール片手に釣りをすることが可能になります。浦和を5時半前とちょっと早起きして出発。電車を乗り継ぎ最寄り駅、妙典を目指します。朝早いのに電車はけっこう混んでいます。通勤の皆さん、お疲れ様です。
せんばは約40年ぶりの江戸前ハゼ釣り。毎年コンスタントに釣行しているマンスリーさんにコーディネートはお任せ。7時前には「伊藤遊船」さんのボートに乗っていました。ボートは平日1日3000円。二人だとかなりお得です。久しぶりのハゼ釣りですが、簡単な道具だけ持って足りないものはマンスリーさんからお借りする予定。おんぶにだっこです。(笑)
ボートを釣り場まで船で引っ張ってもらい、そこから各自漕いで好きなポイントに向かうスタイルです。場所などもお任せでさっそく釣り開始。せんばはちょい投げロッドに小さいスピニング。小物用の一式。小さい天秤に3号の錘。水深は1,5mくらい。手前に少し投げてアタリを待ちます。海底に牡蠣殻があるのでしょう、引っ掛かります。投げて引いてくると根がかりのような。小さなアタリがあって上がってきたのは黒いだぼハゼみたいなやつ。マンスリーさんは本命をゲット。次はシマシマがあるやつ。真ハゼが決ません。一つ真ハゼを釣ったらまたシマシマ・・・。30分もしないうちに場所替えです。
30mほど移動して、少し岸よりに変わります。今度は牡蠣殻は少なめで泥地のようです。ここではぜのアタリが増えてきます。それでもお約束の針に乗らないやつ。「ぶるる!」って当たるのに針にかかるのは半分くらい。それでも8~10センチほどのハゼが釣れてきました。5センチちょいのミニサイズもけっこう混ざります。12、3センチの天ぷらサイズはなかなか釣れません。
マンスリーさんは軽く投げて探りながら、たまにびしっと合わせを入れますが、やはり乗らない・・。二人で「あー!」とか「うーっ」とか言いながら、笑いながらハゼ釣りを楽しみます。大体時速7,8匹という感じでスタートしますが、ポイントによっては入れ食いタイムや中型が多い場所、逆に食いが止む時間と小型が続く場所など様々。
途中まさかの雨がポツポツ。けっこう大粒でしたが、幸い短時間で数回に分けて降ったので橋の下に逃げる、ということもなく釣り続けられました。昼前から晴れてビールもおいしいはず、という目論見でしたがずっと曇り。昼前にそろそろ開けなければ、とビールを出して乾杯です。のんびりとハゼを釣りながらビールを飲む。最高のひととき。
午後から3回目の場所はちょっと深場を狙ったものの、小型のオンパレード。6,7センチが主体になります。かなりペースがつかめて時速10匹以上にアップ。マンスリーさんは最初から時速10匹なのでかなり数を稼げました。あまりに小さいので最後に常連さんが上がった場所に移動。さすがに場所はピッタリなのでしょう、天ぷらサイズが続けて二人にかかります。船頭さんがたまたま通りかかり記念写真。伊藤遊船さんおHPに載せていただきました。写真に缶チューハイがしっかり写っているのはご愛敬。
しかしラスト1時間で思わぬアクシデントが。何か手元に落ちたと思ったのですが、すのこの下だったので帰りに拾おうと思っていたら、なんとリールのハンドルを固定するねじだったみたい。ひょいっと仕掛けを投げたらハンドルがちゃぽん!海底に沈んでしまいました・・・。幸い振り出し竿をマンスリーさんが貸してくださり、ポツポツとはぜを拾うことは出来、2時半過ぎにタイムオーバー。桟橋まで船で引っ張ってもらいます。
数えながら釣りましたが、せんばは78匹のはぜ、イシモチの子供を1つ。ちょっと食べてみようかとお持ち帰り。結局天ぷらサイズは1割、頭落としてから揚げの中型は4割。残り5割は丸ごとから揚げの小サイズ。今年は釣れ出すのが遅くて成長が遅いとのこと。例年よりも型が小さい、というのが船宿さんの説明でした。
帰りはまた電車にゆられ帰宅ラッシュが起こる前に合流駅でマンスリーさんとお別れ。次回はヒラメかボートか・・・。取りあえず秋のボートハゼは定例にしましょう、と約束して解散しました。その日は天ぷら、処理は小さくて大変でしたが、から揚げ用に処理して終了。翌朝ちょっと早起きして続きをしました。たくさん釣れても食べ方がいろいろ出来て困らないハゼ。次回はもう少しサイズアップを狙いたいところでした。それでも貴重な1日、お世話してくださったマンスリーさん、ありがとうございました!
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